※現代パラレル物です。それを了承する方、読んでくださいです。如月深雪拝※Lost City −15−歩き出し、将軍塚までもうまもなくというところで昌浩は目を見張った。 青龍が本性の姿でいたからだ。 長い髪を束ねた姿。 青龍と言うくらいだから彼には青いイメージがある。だが今日は髪の色のせいか銀色で冷ややかで、でも美しいと感じた。 その青龍が同胞を見やる。傍の六合は頷いた。 本性に戻れと促されたらしかった。 普段は短い茶系の髪が長くなる。軽装な青龍とは違って鎧のような肩当と長いローブ。まるで夜を纏っているかのようだった。 「・・・ヤバイんだ。ここ。」 比古が他人事のように呟いた。 「ヤバイですよ。・・・・・とにかく普通に始めるからね。」 将軍塚の前まで行く。 「普通に。穏便に。何事もありませんように。」 「おまえ、誰にぶつぶつ言ってんの?。」 「諸々の神様。」 「へーへー。」 あくまで軽い調子で会話を続ける二人に太裳はこっそり笑う。六合は特に無し。青龍は黙殺。 比古は無造作に将軍塚側に向く。 昌浩は彼の真後ろに立ち、両掌を翳すようにして背に触れた。 「 オン クロダヤ ウンジャワ ソワカ この手は我が手にあらず この息は我が息にあらず この声は我が声にあらず ・・・・。」 昌浩はそこで一拍置いた。 「・・・・。」 比古は肩越し・・向こう昌浩を見た。 一呼吸置いても、昌浩に躊躇はないようだった。目を伏せ、手を翳し詠唱が開始される。 「 全ては高天原におわす神の手 神の息 神の声 布都之御霊 十握剣 無上行神 」 将軍塚を取り巻く気配が震えた。 殺気立っていく。 何人かの霊体が浮かび上がった。 比古が呟いた。 「都に住める御霊に告ぐ。」 再びか、震撼する。 「王城は略奪と支配の先に在らず、成長と繁栄の先に在るものなり。」 だがこの震えは覚醒を促し悟らせるもの。 「ここに天堂を。この道は己に背くものにあらず。」 比古の声は霊体を人の形に戻していく。 古い力をもつ体から発せられる言霊は強かった。 牽引する力に手ごたえを感じながら、昌浩は比古の背に向って宣言する。 ・・・・・まるで操るかのように。 「 天地玄妙 急々如律令 」 言葉を発したと同時に比古の体が強張った。 『呼吸をする』『声を出す』以外の動きが出来なくなったのだ。 比古の体を霊的媒介にして光が放たれる。 将軍塚を囲っての結界と、悪しき感情の消滅、さらには光の道を天へとつなぐ。 「太裳、天への道を確保するために、二重に結界を。」 「わかりました。」 太裳が手を翳すと、ビロウドのような天幕が掛かる。 ゆらゆらと揺らめいた。 「・・・・。昌浩。」 緊張した口調で比古が呟いた。 「・・・昌浩。なんか言ってる。」 「・・・・なんて?。」 「・・・・そそのかされた。後ろ。怖い。」 「・・・・。」 刹那、ぞっとした。 背後に無数の霊魂が浮かび上がったのを感じた。 昌浩は回れ右をした。 背後だけじゃない。将軍塚を囲っての夥しい数の魂。 「『助けて。』」 背後で聞こえた比古の呟きは戦慄に似ていた。 「太裳。比古を守れ。結界も道も。・・・・・青龍、六合、臨戦用意。」 告げながら、反閇を踏んでいく。 「 天蓬 天内 天衝 天輔 天禽 天心 天柱 天任 天英 清陽は天なり、濁陰は地なり 伏して願わくば 守護諸神 加護哀愍したまえ 急々如律令・・ 」 今現れた魂は、未練でも憎しみでもなく、人を陥れることだけを快楽にした魂。 この下には丑の刻参りが行われた場所がある。引き寄せやすい場だった。 ましてこの世にはそんな魂で溢れていて、一度集めれば力を持つ。 昌浩から言わせてもらえば、邪霊・・最も愚かな魂群だった。 だが唱えたのは浄化。 「 天蓬 天内 天衝 天輔 天禽 天心 天柱 天任 天英 ・・。」 それでも・・と。 何人かは浄化されて、天への道に入った。 だが数が多すぎた。 この世には愛を知らない者達が多すぎる。 「っ。」 このままでは持たない。自分も。比古も。 印を結びかえる。それは破邪。 「 東海神西海神南海神北海神、四海の大神、千鬼を退け・・・・ 」 言葉を続けたくない。そう思ったときだった。 むくりと起き上がる。 「 災禍を打ち祓い給え 急々如律令 」 昌浩は手を翳した方向を変えた。体で感じ確信する。 これは「鬼」だ。 そのうち一体に躊躇いも無く術を叩きつけて爆破させた。 「・・・・。」 だが。 昌浩たちは目を剥いた。 五体・・・・と言えばいいのか。鬼の気配を纏った影がまだ五つ。 「なん・・・っで。」 こんなのが出て来るんだよっ、と六合を振り向く。神将達も皆困惑を隠せない。 「邪霊が・・?。」 鬼を呼んだのは邪霊群かもしれない。 ・・・・四の五を言っている暇は無かった。 「 その行く先は我知らず 」 昌浩は渾身の霊力をこめて縛魔をする。五体全てにだ。完全な拘束は出来なくても、その動きを重くさせることは出来るだろう。 神将達の負担を軽減できるはず。 「・・・・・」 比古に掛かる術、反閇、そして縛魔。つまり二重の結界の上に、拘束の呪文。 太裳が色を無くした。 「昌浩様っ。」 「太裳っ。動くなっ。比古を守れっ。」 動かさない。比古を中心とした結界が一番大事だ。天に昇れる霊達なのだから。 ・・・・・そして地に落ちたものを排除するのが陰陽師だ。 「 天蓬 天内 天衝 天輔 天禽 天心 天柱 天任 天英 」 まどろっこしい。だが、霊力を注ぎつつ、高めるには、今はこれしかない。 力を高め上げ、降伏させる呪を宣言しなければならない。 六合と青龍が闘将としての神気を高める。 だが、その毒々しい鬼の気はそれよりも強く。 六合は槍を取る。 青龍は大鎌を振り上げた。 鬼めがけて二人は飛んだ。 「 オンキリキリ バザラ バジリ ホラマンダ マンダ ウン ハッタ 」 昌浩は一体を縛り上げて消滅させた。 一体を六合が。もう一体を青龍が。 「くっ。」 昌浩が膝をつく。 くそ、こんなことになるなら紅蓮がいる。 自分が読み違えたのだ。 その責は追わねばならない。 「砕っ。」 もう一体を消滅さえた。 「・・・・っ。禁っ。」 横一線の線を引き、障壁を作る。 比古の声が飛んだ。 「・・・昌浩っ。後ろっ。」 障壁を飛び越えられた。 完全に背後を取られる。 身の丈の倍を超える黒い塊が覆いかぶさるように落ちてくる。 「・・・っ。」 鎌の柄を短く持ち青龍は鬼と昌浩の間に突きたて、わずかな間合いを作った。 昌浩の体を抱えて横に飛ぶ。 鬼は振り向きざまその爪を振り下ろした。 強い衝撃を感じた。跳ね飛ばされて地に叩きつけられる。 鬼は六合が槍で薙ぎ払った。 「・・・っ痛っ。青龍っ。」 昌浩は直ぐに起き上がる。衝撃に見合う怪我を自分はしていない。 青龍が左肩を押さえていた。 「・・・・。」 肩当がはずれ、深くえぐられていた。 それなのに呻き一つ漏らさない。 「青龍っ。」 「うるさい。さっさとやることをやれ。」 「・・。」 ぐっと言葉に詰まる。心配ぐらいさせろよっと思ったりする。 だが、後方からの声に一気に緊張感が高まった。 「その通りだな。」 「・・・っ。」 振り向く。 黒く長いローブを頭まですっぽりと被っていた。 口元も端を引き上げて覆い、声もくぐもっている。 だがその尊大な態度でわかる。 「早くケリをつけろ。」 見上げれば不遜な眼差しが返ってきた。 冥府の官吏、小野篁。 「・・・あなたに言われなくたってしますっ。」 あの昼間の笑顔は幻だと思ってしまうほど傲慢で。 昌浩は再び将軍塚に向きなおる。全ての動を静止して印を結んだ。 「 天蓬 天内 天衝 天輔 天禽 天心 天柱 天任 天英 清陽は天なり、濁陰は地なり 伏して願わくば 守護諸神 加護哀愍したまえ 急々如律令 ・・・・・。」 再び大地ごと邪霊を縛り上げる。 五芒星が浮かび上がった。 「・・小生意気な呪を唱えてくれる。」 ふっと笑って、矢を五本取り出して、放った。 五芒星に突き刺さる。 「・・・・おまえは浄化に徹しろ。」 青龍の落とした鎌を拾い上げた。 「鬼を狩るのは、俺の仕事だ。」 冥官に剣呑な眼差しを向け、青龍は呟いた。 「・・・鬼が多すぎる。貴様らは何をしている。」 「・・・・・どいつもこいも浮き足立っているのさ。千年紀を迎えてな。」 「・・・・。」 「おまえ達の次代がさて鎮められるかな。」 そう呟いて、冥官は歩みを進めた。 確かな結界に、小野篁の気配。 場の空気が緊張に変わる。 その場の鬼が全て正体を現した。それでも、もうあと3体だ。 「・・これは楽をさせてもらったかな。」 口の中で呟いて、その口端に笑みを乗せる。 「 天蓬 天内 天衝 天輔 天禽 天心 天柱 天任 天英 清陽は天なり、濁陰は地なり 」 術域が完成する。この地は治めた。 昌浩は宣言する。 「 伏して願わくば 守護諸神 加護哀愍したまえ 急々如律令 」 邪霊の歪んだ魂から、健全な霊魂へ。 「・・・・っ。」 邪霊達が一斉に叫んだ。 自分ガ愚ナノハ、ワカッテイル。愚カデイタイ。ソレガドウシテ悪イ。 冥府デ地獄二落トサレタクナイ。 愚鈍ジャナイ。愚鈍ト言ウナ。 愚カジャナイ。 自分ノセイジャナイ。 昌浩は息を呑んだ。押し寄せてくる感情に圧倒される。 その感情は他人事ではない。 もっと身近なところにある。学校で友人達の中にもいるだろう。 感情の一つだと思う。 ここにいるのは、その感情だけに支配されてしまった者達。 「――おまえ達は裁かれる。だが、おまえ達に温もりを与えなかった者達も裁かれる。」 昌浩は目を見開いて冥官を振り向く。 彼の表情は静かで、裁定者の顔だった。 「・・・・。」 それは辛辣な言葉だ。 だが投げられる唯一の言葉かもしれなかった。 さびしい言葉。 この人は本当にこんなことを千年以上やっているのだ。 だからもう昼間のそれが冥官にとって幸せなものなのか苦しいものなのか自分にはわからない。 「・・・・・・・・。」 術域は完成していた。集められた霊魂達も邪霊達も天に吸い込まれていく。 息を一つついて、昌浩は五芒星をはずれた。 冥官の元に向う。 鬼は既に片付けられていた。瞬殺と言っていいのだろう。どんな風に倒したのかわからなかった。 ひょこっとお辞儀をする。 「ありがとうございました。」 「この程度さっさと浄化できないのか。」 「・・・それは努力します。」 「そうだな。・・・・努力は必要だな。」 才能ばかりありそうだよな、この人、と思ったりする。 青龍の鎌を昌浩に放る。 放られて慌てて受け取る。・・が、かなり重い。よろけた。 六合に支えられる。 冥官は光の中に入った。 「(そう言えば怒られなかった。)」 侮蔑も無かった。 今日あったことのいろいろを踏まえてだ。 見送りながら思う。 昌浩が再び会釈すると、彼は肩を一つ竦め、その姿を薄くさせた。 「(蹴られるぐらいは覚悟してたんだけど。)」 これはかなり良しということなのではないだろうか。 「・・・・昌浩様も彼に何も言わないのですね。」 「・・え。」 太裳の、溜息とともに発せられた言葉に振り向く。 神将達を振り返ると、その表情には一様に苦いものが含んでいた。 温和な太裳までもだ。 「あの御仁は厄介なだけですよ。」 「そうかなぁ。」 ほりほりと頭を掻く。 六合も呟いた。 「厄介ごとを安倍に押し付けては危険に晒してきた。」 「・・・・うん。わかった。」 神将達の気持ちが。 「言いたいことがあればちゃんと言うよ。今はただ、強くならなきゃね。」 昌浩は一つ呟いて周囲を見渡した。 五芒星の結界は強固に作用し、その中心に天への光の道が伸びる。 比古に触れた。 「 解くる不動の縛りの縄 ゆるまり来る アビラウンケン 」 比古は開放される。 すぐさま比古は昌浩を振り向いた。 「昌浩。」 焦れたように呼ぶ。怪我の具合を見る。 「大丈夫か。」 「うん。・・・俺は。」 青龍を振り向いた。 彼の元に寄った。スーツのポケットから血止めの符を引き抜く。 ごめんと言おうと思った瞬間、青龍が剣呑に呟いた。 「いらん。」 肩を引かれた。 「・・・何言ってるんだよ。」 「このぐらいなんでもない。霊力を無駄に使うな。」 「・・・・。」 結界は消えていない。ただ比古の媒体は外した。 外した後の媒体は自分だ。 「騰蛇にあとで何を言われるかわかったものじゃないですからね。」 「・・・・・うるさい。」 太裳を青龍は睨みつける。その名を言うなと言わんばかりだ。 「・・・ダメだよ。応急処置だけでもさせて。」 昌浩は青龍を見上げた。 それを確実にするには彼に屈んでもらわないならない。昌浩の身長では届かないのだ。 「ごめん。」 その謝罪は怪我を負わせたことと、彼の意思を尊重しないこと。 「・・・・。」 青龍は片膝をついた。 昌浩は符に呪いを呟いた。 符は光に変わり、青龍の肩を包む。 「・・太裳は青龍と東京に戻って。・・・たぶんそのあと道長おじさんに同行することになると思うけど。青龍の変わりにって。」 「わかりました。」 「六合は予定通りに。」 「わかった。」 神将達の返事を聞いて、昌浩はそこで一呼吸置いた。 それから周りを見渡す。 天への道は開け、魂たちが昇りきるまでは終わったとは言えないけれど、 戦闘は終わりだ。 「昌浩。誰だったんだ?。暗くてよく顔が見えなかった。」 尋ねていいものか迷う。応えていいかも迷う。 「・・・・冥官。冥府の官吏。知ってるかな。小野篁。」 首を横に振る。 「試験だと高校生知識になるらしいけど、京都じゃ有名な人。」 比古に言われたばかりなのに都合のいいことだけ話している自分がいる。 「・・・さっき。」 昼間とは言わずに、 「見かけたから。京都にいるんだと思って。来てくれるかどうか半信半疑だったけど、たぶん気になってたんだ。」 「あんまり当てにできないのか?。」 「したら、すごく怒られると思う。」 くすっと笑って肩を竦めた。 「でもここは真実、彼が生きた場所だから。・・・・平安を望んでいるんじゃないかなって。」 昌浩が空を見上げたから、比古も見上げた。 「・・・。」 見上げながら比古は感歎する。相変わらず重要人物に顔が利く。 自分は何が出来るだろうと思って、後ろを振り向いた。 五芒星の結界が作用したままだ。 媒体としての自分は外れたのに。 比古は目を見張った。 それでは誰が媒体をしているのか。 答えは一つ。 「・・・・嘘ついたら怒るからな。」 一応前置きしておく。 「何?。」 「今、現在進行形か?。」 「・・・・結界のこと?。」 「ああ。」 「・・・・・・・はい。」 「・・・・。」 絶交するぞと思ったりする。 「・・・・・おまえ、それ霊力根こそぎ持ってかれるだろうがっ。」 見れば太裳も頷いている。 だが昌浩は取り合わない。 「大丈夫。何か食べるかするよ。」 「俺、変わる。」 「いや、貴船の神は俺に頼んだわけだし、大事な御曹司を京都がらみでこれ以上媒体に使うのはじい様にも怒られる。冥官もいるし。」 頑として譲らない。 「・・。」 昌浩の肩にかかる重みは自分にはわからない。 だから言えることは・・助けられることは本当に少ない。 苦笑する昌浩の胸を拳でトンと突いた。 [08/7/1] #小路Novelに戻る# #Back# #Next# −Comment− 青龍はかっこいいなー。紅蓮と対比させてなおよろし。(されたくはないんだろうなー) この世ではなくあの世で一番恐ろしい男は神将には好かれないだろーと思います。 4日の19時の方へ> おお・・。すいません。 神将にはぼろかす言わせてしまうでしょう。 小路ではもう少し「篁」を書き込んだほうがいいですね。 ぶっちゃけ神将が篁を語るところにありがたみをもたせた台詞を、結城先生があまり書いていないので・・。(むしろ書いてたっけ?的なほど思い当たらず。TT) 同人誌でも、原作でも。 もっと書いてくれるといいなぁ。有意義なやりとりを・・・うう、でもあまり想像つかないです・・。 まあ、ぼろかす言うのは口だけで、神将によっての温度差が様々で。 騰蛇あたりは、当てにしろよ少しは、と言う感じで、 青龍なら、当てにしないのなら最初から出てくるな、往生際が悪い、という感じでしょう。 天后なら、その姿勢は間違っているのに治さないから怒る、と言う感じで。 六合や勾陣なら打算を天秤にかけて、不利有利を決する。今のところ不利に傾いている。 天空や太裳、天一、白虎、太陰、玄武は、その存在の大きさをわかっているが、同胞を巻き添えにすることがあることを警戒している。 朱雀は・・・・ちょっと別次元。天一のことだけなので、天一に何かしなければ良し。ある意味一番寛容。 その大体の感情は、憎む、ではなく、じれったさや歯痒さで。 それから甘い言葉をかけた時点で、篁の場合他人扱いで、 まして、篁は「鬼」で。 大事なものは必要ない。 持たない。 持ちたくない。 かつて失った者達は自分以外の者に思いがあった。 それを永遠に奪った。 神将は彼らに似ていて、 接点が生まれてしまう以上、冷たくする。 それが優しさだと思ってもらいたくもない。 うーん拍手いただいてからいろいろ考えが膨らみます。 ありがとうございますm(_ _)m。 おいおい文章にします。書き込みたいです。 筱も融も。 つっこみ入れたいです〜〜。どこから書き出そうか思案中です。 さてちなみに如月は将軍塚行った事ありません。 貴船と鞍馬も比叡も横を素通りでまだです。 だから地図で地図を起こし、こんな感じだったら素敵という書き方です。 行く前におこちゃまが生まれたので今のところいろいろ停止中なのですよ。 あ、でもおこちゃまおんぶして、上醍醐には登りました。 西国三十三箇所スタンプラリーと言ってるが、ちゃんとした朱印帳です。 なんと旦那の亡きおばあちゃんの続き。 二冊棺桶に入れたのだけれど、旦那は確かもう一冊あったはずと思ってました。私も一度おばあちゃんの変わりに天橋立のお寺に行ったので三冊記憶していて。 ので、お葬式後で探しました。そして見つけられました。 古いです。昭和のです。 歳をとって回りきれてない箇所があります。 棺桶に入れたものもやはり空白が多かったです。 旦那が頑張って少しずつ回りました。 古いですね、とよく言われるそうで、祖母の続きだと言うと大変良い供養になりますと言ってくれるらしい。 上醍醐は往復三時間かかる山道で、山女の私はおこちゃまおんぶしてウキウキしながら登りました。久しぶりの山道に少しマゾが入りつつ変態気味でした。 この間の紀三井寺も一緒に行って旦那の資格試験の合格ありがとう祈願も。 そしてあと一箇所になったそうです。 うーんおばあちゃん子の執念。 |