■返り咲いて、ガンダムWのヒイロリリーナの読解文的二次小説を書きました。
自家に帰ったときWの小説を読み、10年程前に作った同人誌を開いて、まだ書き足りないところが多く。
■当然ですがガンダムW関係者とまったく関係ありません。
■ノークレームでよろしく。まあ内容はノーマル中心です。
サイトマナーなど詳しくは書きません。イケズなことしないでね〜ぐらいです。。
■二次創作ですが文章の権利は管理人如月が持ちます。二次配布禁止です。
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=小説目次=■がNew! □始めの言葉 □葬送行進曲ドロシー □思いのかたち □Not Knight □Farewell □Summer Time Blue □同じ気持ちヒルデ □After □カクテルラウンジ □Shower □For □同じもの五飛とヒイロ □加味デュオとヒイロ □Holy Day 1.序 2.1日 3.2日-day 4.2日-night 5.3日 6.4日-earlydawn & morning 7.4日-afternoon 8.4日-evening 9.5日-freetime 10.7日-holiday □The Other Day 11.5日 12.6日 □GYM □プロローグ 1.コートダジュール 2.マラッカ 3.閑話休題 4.シェラネバダ 5.アンダルシア 6.ジブラルタル 7.プロローグ □カイロ・アレキサンドリア 1.手紙 2.海岸 3.cross roads □王室の王位 □アニバーサリー 1.羽田 2.長椅子 3.春の朝 4.Hymne a l'amour □文書上のこと ■カイロ・アレキサンドリア 4.Mediterranean Sea 5.マルセイユ 6.Ionian Sea 7.カイロ会議 □人形の夢と目覚め □ラグランジュ・ポイント After 窓辺には雪がちらつく。 垂れ込めたような雲が広がる空でも、外は夕べ降った雪の反射で明るい。 ヒイロは左肩の包帯を自分で解く。オブラードのようなギブスを剥がし、包帯ごとベッドに放った。 代わりに非伸縮性のテープにて固定する。 筋肉の衰えも無く、これなら動くのに支障ない。 ここはかつてのOZの指定病院だけあってその医療技術は高かった。傷は一昨年に自爆した時と同程度のものだったはずだ。 ウィング・ゼロの破壊の爆風と落下。意識を飛ばすほどの衝撃。 だがこの病院で受けた治療はヒイロの体の回復機能や運動能力にに合わせたもので、手術は無く投薬もほとんど無く、固定と保護を重点に行われた。 五日目だ。 明日は新しい年の始まりで。 コンコンと開け放たれた病室のドアを律儀に叩いてくる。 「退院するんですってね。」 サリィ・ポオだ。 「ああ。」 「普通ならあの怪我で早いわねっていうところだけど、あなただと五日もよく大人しくしていたわねと言いたくなるわね」 「楽に治せるから便乗しただけだ。」 「そうね。実際大怪我だものね。」 サリィは肩を竦めた。 手際よく肩にテープを巻きつけていくヒイロを見る。 確実な固定だ。 彼が今後をどうするかは知らない。 ただ彼を知れば彼の能力を欲しがるものは大勢いるだろうと思われた。自分だって欲しい。 「・・。」 彼は優秀で何にだってなれる。 そう彼が望めば導き手にすらなれる。 サリィはいろいろ口うるさいだけねと思って、用件のみだけ伝える。 「ドーリアン外務次官に会えるから、よかったら何か聞いておくけど」 「・・・14時に広場に来て欲しいと。」 伝言ではなくアポイントの方だった。少しだけ目を見張る。 そう彼女は今日から休暇の予定だ。それはヒイロだけが知っていることではなくて全世界に報道されていることだった。 「こちらから出向いてもいいが、それだと大した時間が取れない。」 ヒイロの声音は感情的ではないが、言葉はずいぶんと感情的だった。 サリィは肩を竦めやる。 「それはそうね。」 リリーナ・ドーリアンは軍事クーデター後の処理に追われている。 出来るだけ情報を開示する方向で動いているため、その透明性に対する信憑性を持たせるには彼女に話させるのが第一に思われている。まして彼女は誘拐されて現場に居合わせていた。 休暇も年始休暇ではない。当事者としてやはり疲れているだろう彼女に周囲が配慮した結果だ。今日から一週間の予定で休みが取られる。ただそれも今日からというのに、既に今日の午後からと言うことになっており、11時現在それも怪しい。 予定を詰めようと思えばいくらでも詰められる。一週間というのも抑制に留まり、実質3日だろう。 ヒイロが午後2時と指定したのは、強制もあるのだ。これ以上の後伸ばしは許さない。 「待っているから、寒くない格好で来いと」 「わかったわ。」 サリィは頷いた。 ヒイロは病院の外に出る。見上げればビルの隙間から灰色の空が見える。 守ると約束した彼女を、自分はあの空から確かに撃った。 矛盾している。そもそも一度は殺すと言った相手である時点で矛盾している。 一人じゃない、オレもすぐに行く、と、あの空で彼女に思ったことも独りよがりな感情だと思う。 言葉にしてきたものは嘘と矛盾。 寒空と言えば寒空だ。 でもこれがこの地方では当たり前なので、風がない分小春日和になるのかバザールと広場は子供の声も混ざる賑やかさがあった。 戦争が回避され、大人たちはみなホッとしている。バザールの賑やかさに身を任せて忙しそうにしていた。 ヒイロはバザールで古本を一冊手に入れて、広場に出る。広場の中央時計台は13時を指していた。 車道が適当に見える場所のベンチに腰を下ろした。 リムジンが広場に近づいていく。 はやる気持ちを抑えられず、胸を押さえる。 胸に当てられた手が祈るようになってしまうのは真実願っているからだ。 サリィ・ポオは、ヒイロの伝言を直接伝えてくれた。 待っている。 01のパイロットが退院すると秘書伝いに夕べのうちに聞いてはいた。 入院しているならその間に会いに行くつもりだった。ただ現実には表だって動くことが多く、自身の一挙手一揚足注目されている今では彼に迷惑がかかるのは目に見えていた。 それでも何とかしてと思っていた矢先に退院すると聞いた。 ならば早々彼はコロニーに帰ってしまうだろうと思われた。 「・・。」 忙しければ、会いたい気持ち考えずにすむ。 もらえた休みをそこそこにしてしまうつもりで午前中予定を入れた。 午後の予定はプリベンダーのサリィとの会談。 実質にはプリベンダーに関する書類の受渡しのみだった。サリィはリリーナの抱える案件を休み明けに出来るように簡単なスケジュールを作ってしまい、更にボディーガードを買って出て、滞在するホテルまでリリーナを連れて行ってしまった。 政府関係者の車が出て、そのあと一般のリムジンが出た。 会える。 信じている。 今はいなくなる理由は無いはずだった。 そう繰り返しているのは彼の言葉が半信半疑だからじゃない。 いないことでこの関係は無関係だと証明されてしまうのが怖い。 今は、殺す理由も守る理由も、「存在しない」のだから。 「・・・・。」 パーガンは見えてきた広場をゆっくり見渡した。 顔は知っている。運転席から垣間見るだけだが、よく覚えている。 会うたびに服装も立場も地位も違っていた少年。 今度はどんな姿をしているのをだろう。 年老いた運転手は半ば達観していて好奇心も含めそう思った。 「居りましたぞ。よかったですな。」 運転するパーガンは優しく後部座席のリリーナに声をかけた。 顔を上げる。 ヒイロを見出せない広場が見えた。 ヒイロは立ち上がった。 約束の14時まであと15分。 早いなと思った。当てにしたサリィの手腕は期待以上で。 広場につけられた車の後部座席のドアが運転手を待たずに勝手に開けられる。 歩道を挟んで3メートル。 「(・・・居る。) 現れた彼女を見て、生きて存在している、と思った。 白いマントに、赤いチェックのストールを巻きつけていた。 「ヒイロっ。」 詰め寄る彼女の右手をつかんで制した。 「?。」 ヒイロは訝るリリーナの横を一歩通り過ぎて、車の窓をノックする。 ウィンドウが下ろされた。 「ミスター・パーガン。」 ヒイロは呼びかける。 この場のリリーナの保護者だ。 「無理を聞いていただいて申し訳ありません。あまり遅くならないうちにホテルに遅らさせてもらいます。」 「・・。わかりました。でもどうぞ、ゆっくりお話なさるがよいでしょう」 「・・」 そう・・言葉にしなければ始まらないこともある。 パーガンは窓を閉めてゆっくりと優雅に車を走らせて行った。 「・・ヒイロったら。」 リリーナはちょっとだけ渋面だった。 まさか女の子扱いされるとは思わなかったのだ。 確かに当たり前だが、今の自分の環境に無いとは思う。 ヒイロは当たり前のことをして目立たないようにするのが得意だ。 リリーナは物言いをつける。 「これでも次期大統領候補ですのよ。」 「そうだな。」 車を見送っていたヒイロはこちらも向かず、さらにそっけない返事をした。 ヒイロの濃紺のコートの肩越しに、その表情を伺う。 手が温かい。 詰め寄ったときにつかまれた腕は放さないままでいてくれた。 無関係ではないのだ。 やおらヒイロに手を引かれた。 「行こう。ここは通りに面していて、目立つ。」 リリーナは頷いて、手を引かれるままに歩き出す。 「・・もう宇宙に帰ったと思っていました。待っていてくれて嬉しい。ヒイロ。」 「・・中途半端に情報が伝わっている。だから来ただけだ。やみくもに宇宙港に来られたり、休みを返上されても困る。」 「そうね。」 自分のことだ。でもリリーナもヒイロを心配する。 「ヒイロこそ。体の怪我は大丈夫なの?」 「機能は回復している。問題は無い」 「そう・・。無理はしないでね」 「俺のことは心配しなくていい。」 「心配くらいさせてください、と言ったはずですよ。」 「・・・。」 そしてその時キスをした。 ホワイトファングの残党と一戦を交えた、その半年前の別れ際。 「・・・。」 だが。 次にリリーナを見たとき、この上空からバスターライフルを構えて、彼女を撃った。 そのどちらもリリーナは覚えているのだろうか。 忘れているとしか思えないほど、自分に向けられる眼差しは一途で相変わらずだ。 バザールの中ほどに入っていく。 リリーナは意識をそちらにやった。 手を引かれながらもあちらこちら気も引かれているようだった。 やおら立ち止まってくいっと引っ張られた。 「?。」 「あれ。食べてもいいかしら。」 たくさんのビーンズを煮込んだスープを売っていた。が、屋台には違いない。 「・・空港で隔離されてもいいなら食べたらどうだ?」 「じゃあ、食べます」 ヒイロが衛生上のことを言っているのがわかった。 屋台の周りには食べた紙カップや包装紙、スプーンなどが路面に散らばっている。 でもこれも掃除する人が居て、綺麗にすることは掃除をする仕事人の仕事を減らすことになる。 「フルコースの方が量が多くてもたれるの。」 リリーナは手を引く。 「お父様の外交官の仕事でついて行っていたとき、よく一人で行動して、その時おいしそうだったら食べたの。屋台ならお小遣いの範囲で食べられるでしょう。」 「おまえのポケットマネーがいくらか知らないがな。」 「あまりかわらなくてよ。」 リリーナはヒイロから離れて、お店のおばさんに二つスープを頼んだ。 寒いのでジンジャーを大目にしてもらっている。 金銭感覚も乖離しているわけじゃなく、妥当な値段の小銭も持っていた。 ヒイロはぼんやりと街灯の鉄柱にもたれて時間をやり過ごす。 「ありがとう。」 服装だけでなく立ち姿からしてお嬢さんのそれなのに、リリーナは気さくだ。 自分のところに戻ってくる。 「煮込んであるから大丈夫じゃないかしら。でもヒイロは平気でしょう?。」 紙のカップを手渡される。 「あたりまえだ。」 温かいスープで、これは自分では上等な方だ。 ヒイロは花壇の植え込みに行く。座るためだ。 リリーナの領域も空けて座る。 嬉しそうに隣に腰掛けてくる。 「うーん。おいしそうなにおい。においだけで元気になれそう。」 「ああ。」 相槌を返してカップを傾け、トマトベースのスープを口に含む。 クリスマスイブ以降の戦闘から初めて、まともな食事を胃に流し込んだような気がした。 あまりリリーナのことを言えない。 リリーナはくるくるとスプーンでかき混ぜて、ビーンズを口に含む。 「おいしい。」 やわらかく煮込まれた豆が口の中で解けるようだ。 ヒイロはカップをくるくると回してビーンズと野菜を攪拌させる。 万が一にも無いはずの時間を共有している。 身分だけなら戦災孤児と貴族。 立場で言うなら、戦争犯罪人と平和の象徴。 挙げ連ねたらきりが無い。 「?。なあに?」 横差しの視線に気がついて、尋ねるだけ尋ねてみる。 「・・。」 応えるほど整理されている感情じゃない。 「隣に座っているのが兵器だと言っても、おまえはビクともしないんだろうな」 言うだけ馬鹿馬鹿しい。 「・・。」 彼女は固唾を一度だけ呑んだ。だけど取り澄ました顔でスープを混ぜる。 「キスしてくれたわ。」 その兵器とやらが。 「・・」 そうくるか・・と思って知らん顔して口元にスープを付ける。 「私なら既に撃ち落されてます。だから平気。」 「俺は撃った覚えは無い。」 嘘ではない。銃を構えたことはある、が、本当に撃ったことはない。 最後も外した。 「覚えてなくて当然かしら。散弾して、そのどれかに当たっただけですもの」 散弾は例えだ。ヒイロを信頼し慕うものは多い。ヒイロがこれから普通に生活をしていけばもっと大勢になる。 「・・・。」 スープを飲み干して路面に捨てる。 その言い方はまるで手当たり次第に聞こえる。 心外である。 「リリーナ。」 「キスして。」 今日初めて名前を言ってくれた。でもそれを木っ端微塵にする。 ヒイロが驚きで動きを止める。 「・・・。」 「キスして。あなたが兵器じゃないとあなたが証明して。」 振り返ったリリーナの顔は取り澄ましたものから非難めいたものに変わっていた。 「キスして。あなたが兵器じゃないと、あなたが知るのよ。」 「・・・・。」 失言だったのか、と思った。 それから怖がるのではなくて、怒るんだなとも。 リリーナの目に浮かんだ涙を親指で拭う。そのまま手のひらで頬を固定した。 「・・目を閉じろ。」 この間は驚かせてしまったから。 リリーナは従順だった。 ヒイロは顔を傾けて唇を重ね合わせた。 ホテルまでの道を歩いた。 いつまでも傍にいられるお互いを感じながら、 もうすぐ離れ離れになる時がやってくるのを知っていた。 往きは車だった道のりを帰りは歩いてしまった。 「休暇は休暇だ。一度家に帰るほうがいいだろう。」 「ええ。そうするつもり。」 リリーナは肩を竦めて笑った。 「・・あなたは?」 応えてくれるかわからない部類の問いだ。 だが案外あっさりと応えてくれる。 「L1に戻る。大学のクリスマス休暇が終わるからな。」 「・・私の帰るところがあなたの場所だったらいいのに。」 「家族がいるうちは家族のところにいろ。おまえはまだ子供なんだ。」 「はい。・・そう、大学なの。あなたはもう大人なのね。」 自分はまだ高校のレベルだ。 「そのほうが都合がいいから行ってるだけだ。」 飛び級で行けてしまうヒイロが素敵過ぎる。 「そこに行ったらあなたに会える?。」 「いるんじゃないのか?。」 「いてね。」 くすっと笑う 「私あなたを予算使って探すのは嫌よ。」 「・・。」 冗談に聞こえない。 「専門は航空だ。分野によっては地学もだ。学内が広いからどこにいるかはわからん。」 ホテルに着く。正面口から入り、ロビーを通る。 エレベーターの暗証番号を難なく解いてホテルのリリーナが泊まる階にに着く。 時間なら17時だ。 この階の守衛がこちらに気がつく。 パーガンが伝えておいてくれたのだろうから、外出を咎められない。 早いほうだったのだろう時計を確認している。 まだ17時だ。 そしてこの時間なら宇宙港最終便に乗れる。 エレベーターホールの窓辺からはブリュッセルの夜景が見えた。遠くにはエアポートから飛びたつ飛行機も見えた。 普段なら立つことは無い。どこで狙撃されるかわからないからだ。 ヒイロが咎めないので大丈夫なのだ。 その時明かりが消える。 ヒイロが電源をいじっていた。守衛が驚いているがそれを視線で制する。 この方がよく見える。 地上の光のほうではない。 「・・リリーナ。」 怒ってくれる。 泣いてくれる。 喜んでくれて、 笑ってくれる。 出来れば笑っていて欲しい。 「言いたいことがある。」 リリーナのいる窓辺に立つ。 「始まりの言葉を。」 「・・・。」 まるで聖夜に誓うように、ヒイロは呟いた。 一拍おいた。 聞き流してもかまわないような内容の話しか出来ない自分には、この手の言葉を上手に言う方法など知らない。 知っているのは一方通行じゃ成り立たないということだ。 「おまえを火星に連れて行く」 リリーナがびっくりして目を見開く。 言葉にしたら現実味を帯びて自分の大学に行っているという行為がまともな気がしてきた。 横髪を掻き揚げるように触れる。もう少しだけ近づけた。 背後の天窓の空に火星が見えた。火星が近づく周期に辺り、真冬の澄んだ大気に赤く輝く。 「俺はおまえと火星に行く。」 唐突な申し出だった。 でも出会いが唐突だったから、始まりも唐突でいい。 感情の吐露だけならいつでも出来る。 今は伝えたい言葉を。 始まりの言葉を。 理解する。そう、今、この言葉を受け止められるのは、この地上で、自分しかいない。 そして私の気持ちを最大に汲んでくれているのが彼なのだと。 リリーナが破顔した。 「はい。」 そう、これは夢。 ヒイロだけなら今からでもかの星に行くことができる。でもそれではだめなのだ。一般の人間が行けなければ意味が無い。とはいえ自分が行くことになれば困難は目に見えている。 ただそんなことはどうだってよかった。夢を実行すればヒイロの傍にいられるのだから。 「私は火星に行くわ。あなたと」 彼の腕が肩を抱いた。 安堵の息が襟元に触れた。 「そうすればずっと傍にいられる。俺の帰る場所がおまえになる」 彼女が半年前にいつも傍にいて欲しいと言ってくれたからずっと考えてきたことだった。 抱き締める腕を強くする。。 夢を生きていく決意の分だけ 「はい。」 リリーナの涙がヒイロの頬に伝う。 そして笑っていた。 [09/05/23] ■如月コメント:リリーナを火星に連れて行けるのはヒイロだけだーっ。 小説目次に戻る |